2013年12月9日月曜日

MBP-11 第27回青島太平洋マラソン大会

9月のぶどうの里ふれあいマラソンと同じ方の伴走でした。
ご主人さまは盲ろう者、目も耳も不自由な方です。

この大会の話が先にあってたのですが、急遽9月にも伴走することになったので、
合図の練習も事前にできましたので走ることには不安はなかったのですが・・・

帰りの飛行機のタイムミットはスタートから5時間後。

これが最大の不安材料でした。
実力通りの走りをしてもらえたら問題ないのですが、ゴール後の誘導や着替え等
を考えると最悪でも4時間半でゴールする必要がありました。

この件は事前に納得してもらっておりましたし、本人も記録を狙う意気込みでしたが、
今までの伴走でもレース中のアクシデントは多々ありましたので、この不安は消すこと
ができませんでした。

新幹線よりも飛行機の方が宮崎に遅くまで残ることができたので、
大会前日にプロペラ機を乗継いで宮崎まで行きました(写真は帰りの便です)。

受付会場で待ち合わせる予定でしたが、ご本人が電車からのバスで空港まで来て
しまったそうで、私が到着して10分も経たないうちに落ち会うことができました(^^)
参加賞でロープをくれたのが印象的でした。これで伴走グッズは揃いました♪

今回は視覚障害者の大会というともあり、以前に伴走させて頂いた方との再会ができ、
皆さんとても元気そうで自分のことも覚えて下さってたので嬉しかったです。

さて、走りの方ですが、出場者が1万人を超えたこともあり、スタート地点まで
到達するまで5分以上かかりました。今回は視覚障害者用のスタートエリアが
なかったので、視覚障害者のみなさまにとっては気の毒だと思いましたが、
健常者と区別することなく同じ条件で走れると前向きに解釈しております。

コースも大都市のような広さではないので、10km過ぎてもジョギング状態で
なかなかペースを上げることができませんでしたが、20km通過でなんとか
サブ4ぐらいは行ける所まで上げることができました。

ちなみに東国原前知事も走られており、15km〜20km地点ではほぼ真後ろを
走られてましたが、ロープを持った私が興味を示すことはありませんでした(^_^;

ようやくペースを上げることができた25km過ぎに足を痛めたようで一気にペースダウン。
話すことができればどの程度の痛みなどを把握するとができるのですが、盲ろう者の方の
伴走の難しさを目の当たりにしてしまいました。

不安は見事に的中し(笑)、30kmを過ぎた当たりから1km7分〜8分以上のペースまで
落ち込み、私のタイムリミットも本気で危うくなってきました。。。

ご本人も私の時間のことはわかっておりましたが、この時点でリタイヤしても
戻る手段はないのでゴールまで心中するしかありませんでした。
それでも最後まであるこくと無く4時間41分46秒でゴール。

お疲れのご本人には申し訳なかったですが、余韻にひたることなく直ぐに
控えブースに戻ろり着替えて会場を出発。

ちょうど空港行きのバスがあったので無事に飛行機に間に合いました(´▽`)

宮崎自体はいい所だったと思いますが、今回は残念ながらマナーの悪さってのも気になりました。
所定の所に捨てないゴミの多さも気になりましたが、音楽を聴きながら走ってる人に横を通過する
と声をかけても聞いてもらえず別の方が進路を空けて下さったケースが多かった気がします。

視覚障害のみの方と盲ろう者の方への伴走で違うことは、伝えることのできる情報量が
少ないこと。例えば平坦な道でも何メートル続くとか、カーブでも直角に曲がるのか
45度程度のカーブなのかなど、合図だけでは細かい情報を伝えることができませんし
手話ができたとしても、急に腕を振り回すことになるので本人の負担が大きくなると伺いました。

年内の伴走は今回で終わりで、今年は4回の伴走をさせて頂くことができました。
気がつけば今までの伴走は全て四国以外の方だったので、来年は四国の方の
お手伝いもできればと思いました。




































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