2010年11月24日水曜日

第11回全日本盲人マラソン選手権(福知山マラソン)

※本文中に不適切な表現がありましたら、削除いたしますので申し付け下さい。

1日遅れの日記になってしまいましたが、今回初めて伴走させて頂きました。
色んな大会で「伴走」のビブスを着た方をよく見かけてはおりましたが
そんなに関心があった訳ではありませんでした。

きっかけは5月3〜4日のほっかいどう24時間走。
奇跡の走りで176kmの4位入賞。
この大会では特に目標を掲げてはいませんでしたが、
愛媛に戻ってから次は何を目指したら良いかを考えてました。

自分にはちょっとだけ長く走れる力があるみたいなので
走ることで何かの役に立てれば、と思いついたのが伴走でした。

しばらくして、伴走として走れるチャンスを与えて下さり、
連絡を取り合うことになりました。

相手の方はB1クラスの61歳の方。
今回は3時間30分を目標にされているとのことでした。

選手の「目」の役割を果たすため、隣で誘導しながらコース状況
などの目に見えている情報を逐次話しつつ、周囲の安全にも配慮し、
給水等のフォローをしながら走らなければならないため、
自分のベストと10分しか変わらないタイムで走りきることを
考えると、大変な事を引き受けたと思ってしまいました。

協会の方が開催して頂いた前日の講習会では、実技の指導も
受けながら盲人ランナーの皆さんがどれだけ苦労されているかを
学ぶ事ができました。

仕事関係の講習だったら数分で居眠りモードに入りますが(笑)
あっという間の講習会でした。

当日の受付場所でパートナーさんと初対面。
この大会は西日本での盲人マラソンの有名な大会なため
選手への配慮がしっかりされており、私もその恩恵を
受けてしまいました♪

伴走としての役目はスタートしてからではなく、準備の段階
から始まりますので、私を含む健常者のみなさんはアップや
トイレなどを済ませると思いますが、自分の準備よりも選手の
方のフォローを優先させてスタート地点まで誘導します。

スタートで待っているときも、あと何分でスタートとか
周囲の状況等を報告しながらスタートを待ちました。

伴走デビューで少数派の右伴走となりましたが、
スタート後の大混雑(参加者が1万人規模なので)を
避ける事ができ、42.195kmの旅が始まりました。

普段はトレッド見るで練習されてると聞いてましたので
終始イーブンペースで走られ、私としては最後までしゃべり
つつけるけとができて助かりました。

20km過ぎから一般参加として出られてた方
(別の方の伴走予定でしたが、選手本人がケガで欠場)
が追いついて下さり、前方を誘導頂きながらゴールまで
一緒に走って下さいました。

結果は3時間39分15秒と、本人の目標には届きません
でしたが、あっという間の伴走でした。
シドニーオリンピックの高橋尚子さんのコトバどおり
「すごく楽しい42.195kmでした」ってトコです(^o^)




ただ、盲人ランナーのみなさんは大会に出たくても伴走者が
いなければ出れませんし、普段の練習でもパートナーさんが
近くに住んでないと、今回伴走させて頂いた方のように屋外
での練習もできません。

これに比べたら伴走者の苦労なんて屁みたいなものです。

今回、初めて伴走させた頂いただけで知ったかぶりみたいな
日記ととらえられる方もいるかと思いますが、今後も伴走者
としてランナーさんのお供をさせて頂けたらと思います。

いつのまにか走ってるヒトが次に目指すものが見えてきました。
再び伴走者として指名頂けるよう、しっかり練習したいと思います。

モチロン、個人の記録も目指して行きますよん♪

思う所が色々とあって、まだまだ書きたりない所もありますが
読んで下さる方がいたら疲れると思いますので、この辺で終わり
にします。

一緒に走って下さった方、当日お会いできたランナーさん、
伴走者さん、協会の皆様、ありがとうございました。

4 件のコメント:

やまなか さんのコメント...

お疲れ様でした。本当に五体満足で走れることに感謝しなければなりませんね。トライアスロンでも義足の人がいますけど、すばらしいと思いますね

みっちゃん さんのコメント...

>やまなかさん
ホントに素晴らしいと思います。
選手の皆さんは走る事を楽しんで
いらっしゃったのが強く印象に
残ってます。

との さんのコメント...

ううん、すごい・・・。
実は私、障害のある方ともある程度関わる仕事をしています。
なので、「自分にも伴走ができたらいいな」と、遠い憧れのようなものはありますが、とても自信がありませんでした。
ウルトラ仲間で情報交換をしている方の中にも伴走をしている方がありますが、はなから“とても自分には無理”と思っていました。
でも、みっちゃんさまのブログを読んで、かなり“グラッ”ときました。
自分のためだけに走ってきた自分自身に、「これでいいのか」と。
いまは、ちょっと回答が見いだせませんが、できればしたいという気持ちが・・・。

みっちゃん さんのコメント...

>とのさん
ウルトラやる人は伴走向きだと思いますよ。
大会に出るだけでなく、普段の練習でも
きっと役に立てると思います。